月刊因数分解

です

デテクティヴ

Posted on : 2011年11月25日 | Leave a comment

10年くらい前に散髪した小倉の散髪屋を探し求めた。商店街のアーケード内、たしか角地にあって、老舗の雰囲気だったが、現在の電話帳に基づくデータを調べても、それに該当する散髪屋はなく、どうやら廃業したようだというところまでは遠隔地からも調べがついていた。あとは自分で歩いて確かめるしかなかろう。故郷で過ごす間に、ちと足を延ばしたのだ。
小倉の街のアーケードはいくつかの筋にかかっている。おぼろげな記憶に合致する場所は一通り見て回ったが、途中で見つかった散髪屋はいずれも角地ではなく、店構えも明らかに自分が行ったものと異なっていた。散髪屋以外の店も、多くが様変わりしているようだ。小倉の街も大変なんじゃのう。
少し離れたところにある図書館に行って、古い電話帳を所望したが、年ごとに廃棄するという。事情を話すと、住宅地図ならバックナンバーがあるそうだ。さすがはゼンリンの膝元(というのはおそらく無関係)。記憶にある地域を時間をかけて調べる。30分ほどかけて、ついに、アーケードがかかっていそうな場所の角地にある散髪屋を見つけた。現在の地図を検索すると、コーヒー店になっている。ここだろう。
しかし、ひとつ問題がある。どうにも頼りない記憶にある店名は「バーバー高橋」とかなんとかいうもので、後年まとめることにした散髪履歴でもその名を採用していたのだが、住宅地図に記された名前は「ヘアサロンオオヤマ」とあるのだ。世に言う「かすりもしていない」状態ではありませんか。
該当の場所に行ってみた。もう一つの比較的しっかりした記憶で「駅からそれほど遠くない」というものがあったのだが、この条件を満たす立地であった。ここで間違いなかろう。
胸のつかえが下りると同時に、バーバー高橋がどこから出てきたのかという謎が生まれた。

Category : 散髪, 編集後記ゲ
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